あるパーツのこと

窪田です
ここ数週間の日記をお読み頂ければ分かるかと思いますが、
現在、チーム全体がシェイクダウンに向けた準備や静的(コスト・デザイン)資料の製作で忙しく活動しています。また特に、僕が所属しているエアロ班はウイングの製作が佳境に入っており、休む間もなく作業を続けています。
そんな状況なので、行くべきかとても悩んだのですが、結局昨日・今日とこっそりお休みを貰って富士スピードウェイに観戦にSUPER GTを観戦しに行ってきました。昨年とはまた違ったパワーバランスで戦いが繰り広げられていて、非常に見応えのあるレースでした。
2018_0504_ gt.JPG
レースについて、書きたいことはまだまだあるのですが、このくらいにして
ウイング製作の話を書きたいと思います。前回の僕の日記で、フロント主翼とフラップに使用する”あるパーツ”の完成を待っているという話を書いたのですが、ここでその正体を明かすと、”あるパーツ”とは、レーザーカットで製作するMDFのリブ(翼の中に入れる翼型のパーツ)のことです。CUFPでは大学のレーザーカッターを使用させて頂いているのですが、先週はレーザーカッターが週末にならないと使えなかったため、レーザーカッター待ちが発生したのでした。
そして、いよいよレーザーカットができることになった先週末の午後、いつものようにカットを始めると、いつもと比べ異常に煙が多いことに気づきました。原因は、カット時に煙や粉塵を吸ってくれる換気ファンのフィルターが詰まっていたためで、このままではレンズが焼け焦げる恐れもあるため、すぐに担当の先生に直してもらうことになりました。しかし、フィルターを交換するために換気ファンの蓋を開けようとすると、固定に使われているボルトの頭が潰れていて、蓋が外せないことが判明。
蓋が開かずフィルターが交換出来ないことは即ち、レーザーカットが出来ないことを意味します。僕はガレージの工具を使って何とかボルトを回そうとしましたが、これがどうやっても回らない。しかしここで何と、チームリーダーが駆けつけ、驚きの手際の良さでボルトを抜いて帰っていきました(時間にしておよそ3分間の出来事)。
そしてフィルターの交換も無事終わりました。ですが、そうこうしている内に数時間が経過してしまっており、残念ながらこの日は時間の都合上、必要なパーツをすべてカットすることはできませんでした。
次にレーザーカッターが使えるのは1週間後。このままでは、またウイングの製作が止まってしまう。まさに万事休すという状況。
エアロ班はついにあの奥の手を使うことを決断しました...

大学から徒歩5分ほどの距離に、西千葉工作室というお店があり、ここではレーザーカッターや3Dプリンターなどの機械を(講習を受ければ)誰でも時間料金制で使用することができます。そうです、奥の手とはこの西千葉工作室でレーザーカットすることだったのです。CUFPにはまだ誰もここを利用したことのあるメンバーがいなかったため、
僕が講習を受け、レーザーカットをすることになりました。
幸いなことに、ちょうどレーザーカッターの予約が空いていたため2日間かけて、すべてのパーツをカットすることができました。
ウイング製作は何かとトラブル続きですが、(今度は、真空引きのトラブル…)遅れを取り戻せるようこの週末も製作に邁進したいと思います。


次は清水お願いします。
2018/05/04(Fri) 22:22:04 | 日記
Tittle: Name:

Profile

image
chifu

New Entries

Comment

Categories

Archives(2164)

Link

Search

Free