型式:チフ408


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スペック

マシン名
フレーム スチールスペースフレーム(STKM)
ボディ アルミ
サスペンション形式 不等長・非平行ダブルウィッシュボーン・プッシュロッド
ホイールベース 1700mm
車重 220kg
最低地上高 45mm
タイヤ BRIDGESTONE 180/510 R13
ブレーキ F:2アウトボード、R:1インボード
エンジン HONDA PC37E (600cc)
最大出力 75ps/11000rpm
最大トルク 8.0kgm/9000rpm
変速機 6速シーケンシャルMT
駆動形式 チェーン・ATV用LSD



マシンコンセプト 〜R.E.D.-ability〜

 CUFPが製作する4台目の車両になります.設計コンセプトは「RED-ability」
「Reliability」,「Enjoyability」,「Drivability」の3つの能力を表しています。

■「Reliability」=「信頼性」
 どんなに速くてもゴールまでたどり着くことができなければ意味のないレースにおいて,どのような状況下でもマシンにトラブルが発生しないことは絶対条件です。
 2007年度に電装系トラブル,潤滑系トラブルで悩まされた反省を活かし,ドライバーに一切の不安を感じさせない,高い信頼を目標に製作します。

■「Enjoyability」=「楽しさ」
 多くのドライバーにとって走行性能以外にも,乗る楽しみ,いじる楽しみ,見る楽しみといった楽しさは重要です.具体的には,充実したセッティング項目,良好な整備性や各部の機能美を追求します。

■「Drivability」=「操作性」
確実に速くゴールするために必要なものは運動性能と信頼性のあるマシンだけではなくドライバーの正確なドライビングが重要になります.これまでCUFPはワイドトレッド・ロングホイールベースと広いドライバースペースを特徴とする設計を行ってきました.今年度はよりテクニカルなコースにも対応する設計とし,走行ラインの自由度を高めるために車両サイズを縮小させつつ,十分なドライバースペースを確保することを高い次元でバランスさせます。



マシンの特徴

パワートレイン
・Reliability
    安易にドライサンプ化をせず,オイルパンの構造を研究開発することで低コストかつ高信頼のエンジンに仕上げます。
・Enjoyability
    フォーミュラカーの排気管は外観を大きく左右するパーツです。各部の美しさを追及するというコンセプトから,今年度はステンレス製の排気管を製作します。
・Drivability
    スロットルボディ,およびインテイクマニホールドを研究開発することで,より優れたレスポンスを実現し,ドライバーの意図に忠実に反応するエンジンを目指します。


フレーム
・Reliability
    剛性を追求することで,ドライバーの信頼を得ることを目標とします。
・Enjoyability
    耐火板とシートを一体構造とし,それらが簡単に取り外し可能な構造にすることで整備性を追及します。
また,内装の美しさにも力を入れ,ユーザーの満足度を高めます。
・Drivability
    十分なドライバースペースを確保することで,ドライバーが確実に操作を行えるコックピットにします。


サスペンション
・Reliability&Enjoyability
    整備・セッティングが容易に行える構造を考えます。
・Enjoyability&Drivability
    リアブレーキをホイールの中ではなく車両中央に配置することで,整備性が向上するほかバネ下荷重の大幅な軽減が可能になります。


エクステリア
・Enjoyability
    外観を最も大きく左右するパーツがカウルです。CUFPでは2006年度以降,廃棄処分が困難で環境負荷の大きいFRPを極力排除し,代わりにアルミニウムを用いてカウルを製作しています。
    薄いアルミで強度を保ち,かつ美しい曲面を出す方法を考え,どの点でもFRPに負けないカウルにすることを目標としています。