型式:チフ307




スペック

マシン名
フレーム スチールスペースフレーム(STKM)
ボディ アルミ
サスペンション形式 不等長・非平行ダブルウィッシュボーン
ホイールベース 1700mm
車重 245kg
最低地上高 45.7mm
タイヤ BRIDGESTONE 180/510 R13
ブレーキ F.R アウトボード
エンジン HONDA CBR600RR
最大出力 70ps/11000rpm
最大トルク 4.8kgf/9000rpm
変速機 MTパドルシフト
駆動形式 チェーン・機械式LSD



マシンコンセプト




マシンコンセプト

  レーシングカーに求められるものは,「走る・曲がる・止まる」の基本性能が高いこと,軽量・高剛性な車体である事,低重心,低慣性モーメントとなるような部品のレイアウトであることが挙げられる。

  これまでの千葉大学車両が追求してきた,ロングホイールベース,ワイドトレッドという特徴を生かした操縦安定性の高いサスペンション,低重心レイアウト,軽量化だけではなく耐久性を重視した部品設計は,前述したレーシングカーにとっての必要項目を満たしつつ,コースを高い速度域で安定して周回できる車両を狙ったものだった。
今年度はこれらを踏まえつつ,もう一歩踏み込んだ開発を行う。

  自動車が,人が運転して動かすものである以上,運転者と自動車のつながりは,自動車の重要な性能の一つである。
特に,モータースポーツにおいてはドライバーが運転技量を発揮できることが重要になる。

  新型車両には,運転者の操作に素直な操縦性,適切なドライビングポジションを確保したコックピット,操作性や視界の良さ,高い剛性を確保したフレーム等々を盛り込む。それらはすべて,ドライバーに決して不安感を与えず,ドライバーに運転技量を十分に発揮させるためのものである。
それが目指すものは,車両の総合性能が最も試されるエンデユランス競技において勝つための車両である。

  今年度,我々は「レーシングマシンを操作するのはドライバーである 」という基本に立ち返って,これらの要求性能を高次元で両立させつつもパッケージングとして破綻のないフォーミュラカーを開発する。



3面図